地域資源って何だろう?②

そもそも、資源って何だろう?

 

資源は、人間の生活や産業等の諸活動の為に利用可能なものをいう。広義には人間が利用可能な領域全てであり、狭義には諸活動に利用される原材料である。 その語源は、英語のresourceに当てた中国語 「資源」である。Wikipedia

 

なるほど、言葉としては使っていたけど、改めて考えたこと無かった。

 

wikiの内容を自分の頭で考えてみる。

 

宇宙自然界にあるあらゆる物質の中で、人間が有効に活用できるものが資源 といったところだろうか。

 

ここで面白いことに気づいた。

だとするならば、資源であるかそうでないかは時代や文明によって異なるということ。

 

確かに、天然資源である石油も、クルマや飛行機が発明されたり、火力発電や石油製品が出来てから資源と認識されたのであって、それまでは地下や海底に存在していたにもかかわらず、資源ではなかったと言うことになる。

 

有効に活用できる技術が誕生してはじめて資源と呼ばれると言うことなのだ。

 

その前に主役の座にいた石炭は、石油にその座を奪われ、それとともに石炭採掘によって栄えた炭鉱とその町も急速に寂れていった。

 

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今はまだ活用できていない、未利用資源をエネルギーに変える技術が出来れば、石油も石炭の様になり、アラブの石油王も今の様な贅沢は出来なくなるに違いない。

 

地下資源のある国は豊かだろうか?

 

https://diamond.jp/articles/-/25411

 

この、ナウル共和国の例はとても、考えさせられる。地下資源だけに頼った国の行き先である。

 

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日本の場合はどうだろう?

最近は海底にメタンハイドレートなどの資源が大量にあると言う発表があったが、石油や天然ガスも輸入に頼り、地下資源は無い国という印象だ。

 

地下資源は戦争という忌まわしきものにも大きな影響を与えている。戦争の裏には必ずと言って良いほど石油利権や資源争奪の目的があるし、かつて太平洋戦争時の日本も、ハルノートを突きつけられて、パールハーバーを攻撃したと同時に、南方資源地帯に侵攻している。

 

産業革命以降に発達した重工業にはエネルギー資源が不可欠だから、各国とも戦略として資源の確保に力を入れ、それが領土や領海の所有を主張し、新たな火種になりつつある。

 

しかし、地下資源のある国が豊かで発展しているかというと、必ずしもそうでは無さそうである。

 

戦後日本は、海外から資源を輸入し、それを加工し、電化製品や自動車に作り替え、付加価値を増して輸出することで経済成長を遂げてきた。

 

つまり、天然資源を知恵や技術などの人的資源によって価値を増して発展した。

 

では、もっと広い意味での資源とは何か、次回はそれについて自分なりに考えてみたい。

 

つらつらと続く。