なぜ小窓販売を始めるのか?
ここ最近、ずっと考えてきたことがある。
仕事をするということと、地域活性化、その2つをどうにかして1つに出来ないかと。
農園をしながら、有志とともに「地域資源研究会 せふりの風」の活動をしてきて数年、自分なりに見えてきたものがある。
地域資源研究所せふりの風
限られたマンパワー、時間で成果を出していくには二足の草鞋の状態では継続性がない、一足にしなければ...
どちらかをやめるというのとは違う。
二足の草鞋をまず紐解き、もう一度一足の丈夫な草鞋を編む、時間をかけてそんな結論にたどり着いた。
2年前、佐賀県の企画 SAGAローカリストアカデミーに登壇させていただいた。
https://www.sagajikan.com/sagalocalist/localist/2018/
佐賀県内のいろいろな地域で活動しているプレイヤーとの出会いは自分にとってすごく大きかった。
地域の課題や、地域資源は異なるが、その場所で腹を決めて前向きに取り組んでいる人たち。
NPOや団体を作って活動している人もいれば、生業や事業を通しての人もいる。どれが正解というのは無い中で、継続して、楽しく、なにより、その人らしく活動している人たちばかりだった。
その時のお試し地域活動の様子。
SAGAローカリストアカデミーは今年で三回目。
今年も楽しみだ。
https://www.sagajikan.com/sagalocalist/
この企画を通して、様々なコラボレーションも生まれている。
地域を越えて、刺激し合い、学び合える出会いがあり、本当に感謝している。
ローカリストを訪ねて行ったり、情報交換したりして、自分が住む脊振であれば、何をしたいかが明確になってきた。
人が集まり、交流する場が出来ると、自然に様々なコラボが生まれると思う。 移住したいと思っている人に空き家の情報が届くようになるだろうし、就農したい人に空き農地の話も繋がりやすくなると思う。
では、人が集まる場にはどんな要素が必要だろうか?
まず楽しいこと。
学びがあること。
出会いがあること。
そして、美味しいこと‼️ 最近これが凄く大事だと思っている。
これについては言わずもがななので、何も言うことは無い。
そこで、農家レストランをやろうと決め、市の公園にある物件が公募に出ていたのでエントリーしてみた。
かなり考え抜いたプランをプレゼンテーションしたが、あえなく落選。
この結果については、完全に自分たちの実績と実力不足だった。
プランA(農家レストラン)が絶たれ、プランB(キッチンカー スイーツ加工)に急遽切り替えたのだが、結果的には本当に良かったと思っている。
そして今、2年後を目標に農家レストランを計画している。 今そのために、やったことの無い接客の経験を積み、中山間の過疎地でお店をするということがどういうことか、体験するために小窓販売を始めた。
知恵と工夫でどこまで出来るか?
農家レストランへの試金石になると思う。
いろいろなプレイヤーのチャレンジを見て、刺激になっている。
例えば、嬉野の分校カフェ 「haruhi」
https://cafe-haruhi.com/haruhi/
ある意味、脊振よりも僻地だけど、ほんとにいろいろな工夫で運営されていると思う。
他にも、田園のど真ん中にある、オシャレなイタリアンレストランだったり、古民家をリノベした居心地の良いカフェだったり、 自分の住む脊振でもやりたいし、やれるんじゃないかという思いが強くなってきている。
麓から頂上にいきなり上がることは出来ないが、小さな成功体験を積み重ねながら、登って行きたいと思っている。
小さな小窓から始まる大きなチャレンジにしていきたい。