出会いは化学変化に似ていると思う。
最近は町を歩いていて、いろいろな看板がすごく気になって仕方がない。(笑)
今までも目には飛び込んで来ていたのだろうが、気に留めていなかっただけなのだろう。
看板をあげて、こまど販売を始めたのが理由だ。
どんな小窓にしようか?
断片的にさまざまなアイデアは出てきたが、全体として統一されたイメージがなかなか浮かばなかった。
そんな時、ずっと本間農園の商品デザイン作成を伴走してくださっている。HONOTAデザインの伊藤友紀さんの紹介で、NUJAKISTの田中淳さんとのご縁をいただいた。
ちなみに今後お二人はデザインユニット「対対」(ツイ)として活動予定。
HONOTAデザイン
NUJAKIST
伊藤さんに作成していただいたデザインの数々。
デザイン、サイズ、紙質、コスト、etc を緻密に検討を重ねて生み出された。
例えば、色ひとつとっても、同じ黄色でも、数限りなくある黄色の中から厳選し、印刷のインクの質や紙の選択に至るまで、経験とロジックに基づいて、その上に創造性をのせて作っていただいた。
本当に感動である。
今、2人には小窓のコンセプトや外観などについて、相談に乗ってもらったり、アドバイスを頂いている。
それが、とても有り難く、そしてめちゃくちゃ面白い。
田中淳さんはあるものをそのまま極力活かすという感じだ。
私の中で、デザイナーとは新しいものを作っていく人というイメージだったが、少し変わった。
それは、積み重ね、足していくばかりではなく、むしろ、余計なことはしない、削ぎ落としていくという感じがする。
例えば、古い雨樋や柱、無骨なブロックは、できれば新品に変えたり、隠したりしたくなるものだか、その歴史や、作った人に想いを馳せ、出来るだけ残して調和させていく。 そこに、モノに対する深い造詣と想いを感じる。
看板をひとつとっても、いちげんさんに目立つ様にする街中ならばネオンや電光掲示板を使ったりもするだろうが、そうではなく、最初から目的地となるお店は出来るだけシンプルに、周囲の景観にも調和したものが良いという考えだ。 なるほどである。
そんな出会いのおかげで私もすこしだけ、モノやデザインに意識が行くようになったのだろう。
出会いは化学変化のようなものだ。
最近は実感している。
自分にはない発想、感性、考え方、生き方。
実に面白い。
例えば、これ、
工事現場用のバリケードをブラックで塗装。
最終的にはこうなる予定。
他にも、さまざまなアイデアを今後カタチにしていく予定だ。
そして自分自身の世界もいつのまにか広がっていることに気づく。これがなんとも言えず嬉しい。
農業から無限にさまざまなものにつながっていく予感がする。
まさに、たばこ屋の小窓サイズのスタートだか、どこまで大きい世界まで開けていけるか楽しみだ。